移動支援って何?同行援護や行動援護ついても解説!
障がいがあってもお出かけがしたい!
買い物や趣味を楽しみたい!
そう思われる方は、福祉サービスのひとつである「移動支援」の利用をおすすめします。
移動支援とは、お一人では外出が難しい障害をもつ方が、
・生活するうえで必要不可欠な外出
・余暇活動やボランティアなどの社会参加、など
外出時に必要な移動の介助、外出時の介護を受けられるサービスです。移動支援と同じようなサービスに「同行援護」「行動援護」があります。
主な違いは、サービスをうける方々の障害にあります。詳しく解説いたしますので、最後までご覧ください。
移動支援の対象者と利用の仕方
移動支援サービスの対象者は、障害者であり、各市町村が外出時に移動の支援が必要と判断した方になります。移動支援には3つの支援タイプがあります。
①個別支援→ヘルパーがマンツーマンで必要な支援を行うタイプです。
②グループ支援→複数の障害者への同一支援や、野外イベントなどで同じ目的地に複数人で行く場合に行うタイプです。
③車両移送→福祉バス車両など車両の巡回による送迎支援です。駅など事前に決めた運行ルートで行うタイプです。
いずれも、地域の特性や利用者のニーズによって、各市町村が柔軟に支援内容を取り決めます。どんなサービスが提供されているかお住まいの自治体の窓口に問い合わせてみてください。
また、これらの移動支援を利用するには、お住まいの自治体の窓口へ移動支援サービス支給申請書を提出する必要があります。その後、受給者証が発行されるため、それをもとに移動支援サービスを提供している事業所と契約をすることでサービスが受けられます。
同行援護について
移動支援サービスのなかに同行援護というサービスがあります。
対象者は視覚障害をお持ちの方に限ります。
また、身体介護が必要ない方はアセスメントといって同行援護をうけるための一定基準を満たしている方。
もし身体介護が必要な方であれば、障害区分が2以上で、障害支援区分調査項目において「歩行」にあたって「全面的な支援が必要」とされているなど、様々な規定があります。
支援者が、移動に必要な情報を提供したり、移動の援護のみならず、食事や排せつの介護を提供します。
参照元:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000091252.pdf
行動援護について
行動援護とは移動支援サービスのひとつです。
対象者は、重度の知的障害・精神障害をお持ちの方であること。かつ障害支援区分3以上、障害支援区分認定調査項目のうち行動関連項目などの合計点数が10点以上の方と定められています。
支援者は行動する際に起こりうる危険を回避するための必要な援護をします。例えば、衣服の着脱介助や、食事、排せつといった介護を提供します。
参照元:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000091252.pdf
移動支援をうけるメリット・デメリットは?
移動支援を受けるメリットは、障害があることにより控えていた外出や、イベントへの参加へのハードルが下がることです。ショッピングや映画鑑賞、趣味や関心のあるイベントへの参加を健常者の方たちと同じように楽しむことができることでしょう。そうすることで地域社会にどんどん溶け込んでいくことが、自立した生活を送るきっかけになりますね。
デメリットは、市町村によってサービスの内容にバラつきがあることです。このバラつきの原因は、地域の特性にあわせて市町村がサービス内容を決定しており、サービスの利用料などにも関連します。
そのため、どうしてもサービス内容にバラつきが出てしまうようです。
まずは市町村へ問い合わせをした上で、契約する事業所へは担当者と面談、相談をして納得のいくサービスを受けるようにしましょう。
加えて、事業所の担当者ヘルパーさんとの相性が合わずトラブルになることもあるようです。事業所や所属するヘルパーとの相性が合わなければ、事業所自体を変更したり、お住まいの自治体の窓口に相談するなど対策を講じましょう。
まとめ
障害があるからといって諦めずによいことがたくさんあります。自立した生活を送るためにも、ぜひ一度住まいの自治体に問い合わせをし、移動支援サービスを検討してみてください。
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