いざ地域移行支援サービスを利用しようと思った時、聞き慣れない言葉「相談支援事業者」が出てきます。
相談支援事業者って何？一体どんな種類があって、自分に該当するのはどれなの？とお悩みの方も多いと思います。
そこで今回、相談支援事業者の中でも「地域相談支援」と「計画相談支援」を中心に簡単にご説明いたしますね。

相談支援とは？

障害を持つ方が今現在持っている悩みや問題、そして将来こんなふうに暮らしたいといった想いを一緒になって解決する為のお手伝いをします。

例えば生活面で必要な情報提供やアドバイスそして相談者様にとって必要な障害福祉サービスの利用につながる支援や、関連機関との連絡や調整等です。

相談支援の種類は4種類ある

相談支援は大きく分けて以下の4種類です。

基本相談支援

地域相談支援

計画相談支援

障害児相談支援

「地域相談支援」と「計画相談支援」

今回は主に「地域相談支援」と「計画相談支援」についてご説明いたします。

「地域相談支援」はさらに2つに分けられる

地域相談支援は「地域移行支援」と「地域定着支援」とに分けられます。

「計画相談支援」はさらに2つに分けられる

計画相談支援は「サービス利用支援」と「継続サービス利用支援」とに分けられます。

あなたはどれに当てはまる？ケース別で見てみよう

相談者様の場合、今どの段階にいて、どの相談支援を利用すれば良いでしょうか？何となくのイメージがつきやすいようケース別に見ていきましょう。

（※あくまで参考例です。必ずしも下記が該当するとは限りません。）

ケース① 退院後、地域で自立したいと考えているAさん

• 「地域相談支援」→「地域移行支援」

この場合に該当するのは「地域相談支援」からの「地域移行支援」です。今後の地域での生活に向けて様々な情報やアドバイスを提供し一緒に今後の計画を練っていきます。

ケース② 既に自立してグループホームで暮らすBさんが入居者とトラブルを起こしてしまった

• 「地域相談支援」→「地域定着支援」

この場合に該当するのは「地域相談支援」から「地域定着支援」です。

どうしてトラブルを起こしてしまったのか、どうすれば回避できたのか相談者様を取り巻く関係者や支援者と一緒に今後の為の回避プラン等を考えます。

ケース③ 障害ががあり一人でお風呂に入れないCさん

• 「計画相談支援」→「サービス利用支援」

この場合該当するのは「計画相談支援」からの「サービス利用支援」です。

お風呂に無理なく入るためにはどうしたら良いかをともに考え、自宅で入浴するためにヘルパーを利用したり、生活介護事業所での入浴の提案、その他の障害も含めてグループホーム入居の提案など、相談者様と医師や支援者と一緒に問題解決に繋がるようなプログラムを組んだりします。

ケース④ 自立した生活を始めて問題なく暮らしているDさん

• 「計画相談支援」→「継続サービス支援」

この場合該当するのは「計画相談支援」からの「継続サービス支援」です。

既にサービスが始まっていますが、そのサービス内で見直す必要があるか、目標の再設定など適宜相談者様と話し合い、更新や見直しなどを行います。

まとめ

相談支援には大きく分けて4種類あり、今回はその中の「地域相談支援」と「計画相談支援」についてご説明いたしました。

・地域相談支援は更に「地域移行相談支援」と「地域定着相談支援」とに分けられる。
・計画相談支援は更に「サービス相談支援」と「継続サービス利用支援」とに分けられる。

相談者様が今どの段階にいて、どんな悩みを持っているのかによって受ける相談支援は異なってきます。

一度、ご自身の段階はどこなのかゆっくりと考え、「相談支援」の方（※）に問い合わせてみてくださいね。

相談者様に合った情報や、アドバイスが得られますよ。

（※）相談支援は市町村の福祉窓口か「相談支援事業所」で提供しています。