生活保護受給者または低所得の人については障害福祉サービスの利用料が”ゼロ”になるお話をしました（「障害福祉サービスと生活保護」）。その中で「特定障害者特別給付費」が給付されることをお話ししました。

この記事では、「特定障害者特別給付費とは何か」「どのような手続きが必要なのか」そして「誰がその対象となるのか」など、これらの疑問について詳しく解説していきます。

特定障害者特別給付費について知ることは、自身や大切な人が必要とする支援を得るために重要です。この記事を通じて、特定障害者特別給付費について理解を深め、必要な手続きがスムーズに進むことを目指しています。

特定障害者特定給付費とは？

特定障害者特別給付費は、日本政府が提供する給付制度の一つです。

この給付金は、特定の障害を持つ人々が自立した生活を送ることを支援するために提供されます。

この制度は、障害者が生活に必要な支援やサービスを受けることができるようにするためのもので、障害者自身の生活を改善するだけでなく、その家族の負担を軽減する目的もあります。

特定障害者特別給付費の手続き方法

特定障害者特別給付費の申請手続きは、まず最初に市区町村の社会福祉課や障害者福祉課に問い合わせます。その後、必要な書類を提出し、審査が行われます。書類には、医師の診断書や所得に関する情報などが必要となります。

特定障害者特別給付費の対象者は？

特定障害者特別給付費の対象者は、特定の障害を持つ人々で、その障害が日常生活に影響を与えている人々を指します。対象となる障害の種類や程度は、申請者の状況によりますが、以下の条件に当てはまる人が該当します。

1. 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳を所持している人。
2. 所得制限がある。これは、給付費が必要な人々に届くようにするための措置です。

特定障害者特別給付費は、障害のある人々が自立した生活を送るための財政支援を提供する制度であり、対象者はその支援を必要とする全ての障害者であるべきです。しかし、具体的な対象者や給付金の額は、申請者の障害の程度や生活状況により異なります。

「特定障害者」とは？

障がいが重度と認定された『特別障害者』（以下詳細）で、得られる所得や家庭状況を鑑み、優遇措置を必要とみちめられた方を「特定障害者」と定義されています。

「指定障害者支援施設等」？

以下の施設で入居して、障害福祉サービスを受けます。
　▶︎のぞみ園
　▶︎共同生活介護（重度障害者等包括支援の一環として提供される場合を含む）
　▶︎共同生活援助を行う住居

「特定入所サービス」？

特定入所サービスにはどんな種類があるのでしょうか？特定入所サービスには以下5種類あります。

①施設入所支援

②共同生活介護

③共同生活援助

④重度障害者等包括支援

⑤旧法施設支援（旧知的障害者通勤寮支援を除く入所の支援に限る）

もう一度、言います。

支給について

申請から支給されるまでの流れについてご説明します。

申請から支給の流れ

＜申請から支給の流れ＞

　①特定障害者特別給付費の給付額を決定するための必要書類を市町村に提出します。
↓
　②特定障害者特別給付費の支給は、市町村から利用者様が直接利用されている施設に支給されます。

注意点

支給が決定されても生活環境が変わった時には給付額などが変わる可能性があります。

支給額の変更

次の事項で給付期間中に変更があった場合は市町村にその旨を報告して変更の手続きをします。

・収入が変わった時
・生活保護受給になった時
・生活保護境界層該当になった時
・グループホームの家賃が変わった時

支給額の取り消し

次のケースの場合,支給がストップとなる場合がありますので、ご注意を。

・特定障害者特別給付費の給付を受ける必要がなくなったと認められた時
・給付適用期間内にお住まいの当該市町村以外の場所に引越しをした時

まとめ

以上、特定障害者特別給付費についての申請方法から支給までの流れ、そして注意点などについて簡単にご説明いたしました。もし特定障害者特別給付費の支給申請をするときは（ケースワーカーの方を通じてでも良いので）お住まいの市町村の障害福祉窓口の方に問い合わせをしてみてくださいね。